私の義理の兄が教会に通い出した話

 

私の妻はベトナム人で、結婚してもうすぐ満17年になります。

16年前にベトナムに来た時にはいわゆる“ますおさん”状態で、妻の実家の一室で生活をはじめました。

妻は4人きょうだいの3番目。妻以外はみんな男兄弟で、

私から見て義兄8歳下、義兄10歳下、妻が12歳下、義弟14歳下のような感じです。

時は流れてみんな結婚して、今は妻の実家には義父と一番上の兄が住んでいます。

 

昔、ベトナム戦争があり、その後に悪い時代があって、寡黙な一番上の兄は進学をあきらめ、

自分を犠牲にして、家の仕事を継ぎました。そして、勤勉な奥さんをもらいました。

 

2番目の義兄は年齢が近かったという事もあって小さかった時に私の妻の世話を随分したそうです。

結婚も早かったし、しっかり者で、仕事も弁護士有資格者だったという事もあって

家の中でも求心力のある中心人物でした。熱心な仏教徒でした。

 

一番下というのは多分どこの家でも同じでしょうが、だいたい甘えん坊です:)

 

2番目の義兄は、娘をアメリカの大学に行かせたいという彼の奥さんからの要求が強く、

学費の問題があるので、

高校3年生転入=>コミュニティカレッジ入学=>奨学金をもらって州立大学への転校

のルートを取るべく、1年前にベトナムでのキャリアをあきらめ、

フロリダにいる叔父(私の義理の父の弟)のところに家族全員で行ってしまいました。

(親族は全員反対したのですが。。)

 

一昨日、その2番目の義理の兄から私の妻に電話があって、彼曰く、

+ 叔父に勧められたこともあって、今、地元のバプテスト教会に通っている

+ そこの牧師先生がよくしてくれて、仕事のあっせんや教会員との間も取りもってくれる

+ 今夏コミュニティカレッジに入る娘は、毎週教会でオルガンを弾いている

+ 妻と下の息子はまだ教会に来ないけど。。

 

家族と別れての異国での生活、社会的地位も大きく落とし、言葉もよく分からない、

さらに今はコロナ禍でアジア人への人種差別のど真ん中です。相当つらい思いをしたはずです。

私の妻が強い信仰を持っている事も影響があったと思います。

 

電話しながら、妻は心の中で大泣きしたそうです。

 

ベトナムでも、アメリカでも、日本でも、あわれみ深い主は生きておられるのです。