中村哲兄と1デナリ
12月4日にペシャワール会の中村哲さんがアフガニスタンで亡くなりました。
ニュースがいっぱい流れましたので皆様もよくご存知のはずです。
私も、魂が揺さぶられる思いがあり、何かを書こうとしたのですが、
しばらく考えがまとまりませんでした。
しかし今日福岡県在住でペシャワール会に関わりのある教会のVBTJのメンバーとやり取りし、
やっと気がつきました。
マザーテレサは、なぜ伝道しないのかと批判されました。それは、伝道活動をすると
カルカッタの人たちからソッポを向かれるからです。
中村哲兄にも、なぜ伝道しなかったとか、死んだらおしまいだとか言っている人がいます。
私、1992年4月にパキスタンのペシャワールに行ったことがあるのですが
そのあたりの旅行者の中でも彼はすでに有名で、売名行為だと言う人が多かったです。
原罪(ねたみ)を持っている人間は、人と争うようにできていますから、
これからも、信者からも未信者からもいろいろ言われるでしょう。
彼の信仰はイエス様がご存知です。
そして私たちも、大きな仕事をしたプロテスタント信徒の中村哲兄として記憶します。
中村哲兄は朝早くから従順に働いて、間違いなく1デナリをもらいました。
それで十分だと彼は言うはずです。
マザーテレサも、中村哲兄も、時間をかけて大きな仕事を成し遂げました。
でも、本当に大事なのは、成し遂げた事の大きさではなく、
神様からの召命に対して、時間をかけて、最後まで立ち向かった事ではないでしょうか?
使命の“命”は時間だと言います。
世の中には、他にも数多くの素晴らしいミッションがあって時間が費やされています。
困っている人たちは数多くいます。在日ベトナム人も、地方の高齢者の多い教会も。
夕方から働いて短い時間(命)を費やしているかもしれない私たちですが、
私たちのミッションも、神様からの召命・使命にお言葉ですからと、従順にお応えし、
長い時間をかけていきたいものです。